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 吉田健一という作家がいた。
 吉田健一がどういう人だったかというのは、知っている人は知っているし、知らない人は知らないだろう。当たり前だ。もっと言うと、知っている人はよ~く知っているだろうし、知らない人、興味のない人は一生そ ...

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 二十数年前、就職活動というやつをしなかったわたしが大学を卒業して初めてした仕事がガードマンだった。理由は手っ取り早く稼げて、しかも誰でも雇ってくれるから。わたしは背が高くて、意味もなく戦闘的な顔をしていた。言葉遣いも荒かった。東京で ...

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 東南アジア地域が何故か特別好きです。
 ミャンマー のことが気になって4月は何冊か本を読みました。

1『東南アジアの歴史ー人・物・文化の交流史』桐山昇/栗原浩英/根本敬 有斐閣
2『ビルマの竪琴』竹山道雄 ...

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「泣きながら一気に読みました」って云うコピーで大ヒットした本がむかしあった。調べてみると出版されたのは2001年だった。20年前だ。小説を読んで泣いたことなんてなかったから、「泣きながら一気に読む」なんてただ事じゃないなと思ったものだ ...

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夢に現れる渋谷駅は必ず急な坂の下にある。
実際の渋谷駅だって谷間にあるが、夢の渋谷は崖の下である。駅にたどり着くには、崖そのものの様な巨大な百貨店の屋上から下着売場を通って降りるか、崖を下ってほとんど直角に続く階段を使うしかな ...

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人の痛みを理解するって難しいです。
「痛み」って実に個人的な物ですからね。
「当たりめェじゃねェか」と寅さんなら云うだろう。
「早ェ話が、俺が芋食ってテ前ぇのケツから屁が出るか?」

いやぁ、ここ数日 ...

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 集中力が続かなくてそのくらいずつしか読めない。
今やっとギャツビー氏が登場しました。面白いかって?まあね。なんてったってアメリカ文学のキンジトーですから。しかし英語は難しい。数分前に調べた単語を忘れてまた引いたりする。5ペー ...

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  年末久しぶりに本の整理をしました。
 1日目、「あ」から順に埃払ったり外の空気を吸わせたりしているとすぐに「い」のコーナーで故伊丹十三に捕まった。『小説より奇なり』と云うのは、終戦後に民営化されて初めて「平民の子を採った」 ...

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「お前の中にある炎を絶やすな」と、いつかどこかで他ならぬジョー・ストラマーが云っていたというそれだけで自分の中の炎を絶やさないよう心掛けて生きてる。別に何をするわけでもない。ただ時々あの素晴らしき酔っ払いの言葉を思い出して、『Lond ...

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 エディ・ヴァン・ヘイレンが死んで2週間経った。
 思いの外大きな反響だった。マイケル・ジャクソンまでとは云わないが、プリンスが昇天した時並みの騒ぎだったんじゃなかろうか。わたしもギター少年だったからエディの死を悼む気持ちは人 ...